
Tamron SP 90mm/f2.5 MACRO (52B)
昔から、タムロンと言えば「90mmマクロ」と相場が決まっていました。
それくらい、タムロンという会社が精力を傾けて開発し、長い間モデルチェンジを重ねてきて、今の「90mmマクロ」があります。
若い頃、私もめっちゃ欲しかった90mmマクロ。
それには以下のような理由がありました。
(1)画質が良い
(2)比較的安価である
(3)マクロレンズとしても、ポートレート用レンズとしても使える。
比較的安価だが画質が良いレンズ。これぞ、貧乏学生が求めているもの。それに加えてタムロンは、二つの役割をこなせるレンズだとPRしました。
「ポートレートマクロ」というキャッチコピーです。
当時、ポートレート用のレンズの多くは「85mm/f1.4」、そして望遠マクロレンズの多くは「100mm/f2.8」でした。
これは私の勝手な想像ですが、その間を取って「90mm/f2.5」として開発し、ポートレートと望遠マクロの両方に使えるという方向で売れ!という作戦だったのではないでしょうか。
結果、画質が良かったため、売れに売れました。「タムロン=90mmポートレートマクロ」というイメージが定着し、タムロンは本気を出したら凄いレンズを作る会社なんだという評判になりました(安くて画質の悪いレンズもありましたが)。
そして、(52B)について、もう一つ、言っておかなければならないことがあります。
これは、(52B)だけではなく、タムロンの当時のレンズ全体のシステムだったのですが、レンズのマウント部分が、各社のカメラに合わせて取り替えられるようになっていました。
(52B)の時代は「アダプトール2」と呼ばれていました。
このシステムにより、「90mmマクロ」を買っておけば、将来違うメーカーのカメラに乗り換えても、新しいメーカー用のアダプトール2を追加購入するだけで、そのまま使い続けることができるのでした。
慣れた機材を使い続けることができて、経済的にも有利。
(52B)は、そんなレンズでした。
これで画質が良ければ、売れないわけはありません。
私もがんばって買いました。
「Tamron SP 90mm/f2.5 MACRO (52B)の作例はこちら」Tamron SP AF Di 90mm/f2.8 MACRO (272E)

そして、現行のタムロン90mmマクロ (272E)
AFは良いです。楽です。最近のAFは速いし、精度もビックリするくらい良いです。
ただ、現行のタムロンのレンズには、ペンタックス用がほとんど無く、とても残念であります。
まぁでも、昨今のカメラレンズ業界の変化の激しさを考えると、90mmマクロだけでもペンタックス用を残してもらえて、有り難く思わないといけないのかもしれません。
PENTAX KPにつけると、焦点距離が1.5倍になると考えて、135mm/f2.8相当。
これはこれで、マクロレンズとしてはワーキングディスタンスを長く取れるし、ちょっとした望遠レンズとしても使えるし、良いと思います。
私は、ポートレート写真をあまり撮らないのでよくわからないのですが、ポートレート撮影をするには、135mm相当だと少し長くなりすぎなのかな?あるいは、長くなればボケが大きくなって、かえって良いのかな?どうなんでしょう。よくわかりません。すみません。
最後にまとめると、タムロンの「90mmマクロ」は、私にとっては「若き日のあこがれ」であり、入手できてからも「その画質に全幅の信頼を置いている」レンズです。
好きなレンズの上位に、間違いなく入りますね。
あとひとつ、タムロンのレンズで「SP」と銘打っているレンズには、タムロンという会社の気合いが入っています。
SP仕様だと何が違う、とかいう細かいことは知りませんが、「通常のレンズより気合いを入れて作っております」というタムロンの姿勢の現れだと理解しています。
「SP」カッコいいですよね!
「Tamron SP AF Di 90mm/f2.8 MACROの作例はこちら」(レンズの写真は、タムロンのHPより借用しました)



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