
高知市の中心部に愛宕町商店街という商店街があります。
その商店街に沿って北に行くと、愛宕山という小さな丘のような場所があり、その山の上に、愛宕神社はあります。
愛宕神社の由来は江戸初期であり、土佐藩から毎年30石近いお米が献納されていたそうです。
今ではかなり寂れた感じではありますが。
京都の総本宮を始め、全国的に愛宕神社という名前の神社はあり、多くは防火に霊験があるとされています。
東京で昔NHKがあった愛宕山なんかもその類いでしょう。
山内氏が高知で街づくりを行うに当たり、街の防火の要として、愛宕神社を京都から勧請した、とまでは書いていませんが、神社の由来にそれに似たような記述がありました。

ちょっとびっくりしたのは、愛宕神社の境内に「天熊社」という境内社があり、農作物系の神様が祀られているのですが、その天熊社がある場所が、どう見ても怪しい。
少し調べてみると、やはり「愛宕神社裏古墳」という名前の古墳の石室をベースに社を構えて神社として整備しているもののようでした。
愛宕山には他にもいくつかの古墳が点在していたそうですが、現存するのは「愛宕神社裏古墳」を含めて二つだけとのこと。
古墳を神社に作り替えるのはどうかなーとも思いますが、神社として整備していたからこそ、埋もれてしまわず現在まで残っていると言えるのかもしれません。
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