
私は、子供の頃、岡山に住んでいました。
何歳くらいだったかなー。まだ小学校に上がる前くらいだったような気がしますが、家族で宇高連絡船に乗って、高松に遊びに来たことがあります。
連絡船から、高松港の岸壁に上陸する時、とても怖かった。
「恐怖」の記憶が、今でも強く残っています。
何が怖かったかというと、四国は小さい島だから、自分が上陸したら、その体重で沈むんじゃないかと思ってました。
家族の誰かが、冗談で私を怖がらせていたのかもしれません。今となっては、よく覚えていませんが。
こわごわと上陸してみたら、四国という島の大地は案外としっかりしていて、しばらく歩いてから、これは大丈夫そうだなと思いました。
それからは、興奮の連続です。
高松の町は、私が住んでた田舎町なんかと較べたら超大都会で、人も物も、見るもの全てが活気に満ちていました。
360°きょろきょろ見回しながら、長くて立派な商店街をいくつも抜けて、とある天ぷら屋さんに入って、カウンターで、天ぷらのコースを食べさせてもらいました。
旨かったなー。と、天ぷら油の香り。
それが、私の、最初の四国の記憶です。
もう、半世紀も前のことです。
気がついたら、今は、四国の山の中で暮らしております。
たまに地すべりとかもありますが、案外、しっかりした土地ですよ。
FUJIFILM XF10