
車で移動している時、ちらちらとチェックしているお地蔵さんのうちの一つを軽く調査。
お地蔵さん本体には「見渡地蔵」とは書いてはありません。
ただ、近所の方にお聞きしたところ、あれは見渡地蔵と呼ばれているとのこと。
信心深いどなたかが、服を着せてくれたりしています。
いつも思いますが、硬くて冷たい石の質感と、ウールのような服の質感が、なぜか良く合っているように見えますね。
見ているだけで、大切にされている気持ちが伝わってきます。

このお地蔵さん、なぜか道に背を向けて、藪の方を向いています。
その藪の向こうには川があり、橋がかかっているので、お地蔵さんは、その橋のあたりを見守ってくれているのだと思われます。
前述の近所の方によると、その橋ができる前は、川にロープが渡してあって、小舟も置いてあり、川を渡りたい人は、小舟に乗ってロープを手繰って対岸まで渡っていたとのこと。そういった、人が川に入る機会が多いような場所を見渡して、安全を祈願してくれているような存在。それが、見渡地蔵尊のようです。
普段、橋を渡っている現代の私たちは、安全に川を渡れるのが当たり前だと思い込んでしまっていますが、見渡地蔵を見ていると、実はここは「ヒヤリハット地点」だったのだと再認識させられます。
あるいは、川と人が仲良く共存できるように願いを込められた地点だと言うことができるのかもしれません。
PENTAX KP
Tamron SP AF Di 90mm/f2.8 MACRO
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