2022年03月26日

GR DIGITAL(コンパクトデジタルカメラ:1/1.8型CCD使用)

GRdigital.jpg

GR DIGITAL(コンパクトデジタルカメラ:1/1.8型CCD使用)

CCDですよ。時代を感じます。
イメージセンサーサイズはAPS-Cと較べるとかなり小さいですが、一般的なコンパクトデジタルカメラよりは大きめ。
当時(2005年)の高級コンパクトデジタルカメラに採用されていたサイズです。

1.そもそもGR1(フィルムカメラ)がすごかった。

そもそも私は、GR1(1996年発売の、35mmフィルムコンパクトカメラ)が大好きで、よく使ってました。
GR1にはGR28mm/F2.8と名付けられた単焦点レンズがついており、このレンズが超優秀なレンズ。
うちの奥さんなんかは「あの、シャッター押すだけで綺麗に撮れるカメラ貸してー」と、よく言ってました。
GR1が現役だった頃は、高級コンパクトカメラがブームで、Contax T2、LEICA minilux、Nikon 35Ti、ミノルタTC-1、Konica BiG miniなど、いろいろありました。どれも高くて、見てるだけでしたが。
その中で何とかGR1を買い、液晶が壊れるまで使い倒しました。液晶と言っても数字とかしか表示できないやつ。でも、あの液晶が表示されないと、撮影モードやフィルム残り枚数とかもわからなくなるので、実質撮影不能になってしまいます。

2.GR DIGITALを購入したけれど…。

そしてそのうち、カメラ業界にもデジタル化の波が来て、リコーもGR DIGITALを発売(2005年)。GR1の大ファンだった私も、すぐに購入しました。
ただ、まだまだデジタルカメラの黎明期だったこともあり、GR DIGITALの使用感は、GR1のそれにはほど遠く、とてもがっかりしたのを覚えています。
とはいえ、メモカメラとしては重宝しました。小型軽量で速写性が高いという点では、GR1のそれをそのまま引き継いでいました。
使わなくなって防湿庫の肥やしになっていたものを10年ぶりくらいに発掘した時に、写真の通し番号を見てみたら16,000くらいになっていたので、これはこれでかなり使ってたんですね。正直あまり使った記憶が無いんですが。

3.GR DIGITALを使わなくなった理由。

GR DIGITALをあまり使わなくなった理由は、画質の未熟さもありますが、ファインダーが無くなったのが大きいかもしれません。
フィルムカメラには必ず実像ファインダーがあったんですよね。ファインダーが無かったのはコシナのVoigtlander BESSA-Lくらい。BESSA-Lでも、外付けのファインダー付けて使ってたから、使うときには実像ファインダーを見てたし。
どうも、習慣的なものかもしれませんが、実像ファインダーを覗かないと写真を撮った気がしなかった。
当時、普通のコンパクトデジカメが出始めた時、ファインダーを無くして背面液晶だけにして、その分小型軽量安価にするという作り方が主流になっていて、何となく「GRが日和った…」と思っていたのかもしれません。
今はスマホの時代で、ファインダー無いのが普通ですけどね。
当時は液晶の質も悪かったし、ちょっとなー、と思ってました。

そうなってくると、レンズのことも気になってきました。
私にはGR28mmレンズへの全幅の信頼がありました。GR DIGITALはセンサーサイズが小さいですから、レンズは35mm版換算28mmではありましたが、実はGR28mmレンズではなく、新設計の5.9mmでした。
今から振り返ると、背面液晶とかCCDセンサーなどの問題が大きい(多分レンズのせいではない)とも思えるのですが、当時は、ひょっとして新設計のレンズも良くないんじゃないかと勘ぐったりもしました。

4.GR DIGITALを防湿庫から10年ぶりに発掘。

最近、GR DIGITALを防湿庫から10年ぶりに発掘しました。
昔の良くない記憶があり全く期待せずに試し撮りしてみた写真がこちら。

R0016550小.jpg

びっくりしました。すげー綺麗に撮れてんじゃん!
何度も試写してみましたが、そこそこ綺麗な写真が撮れています。
嬉しい誤算でした。
多分、これを買った当時は、フィルムカメラのGR1のすごいイメージが頭から離れず、それと較べてしまっていたんでしょうね。
あと、長い期間をかけて、自分が実像ファインダーの無いカメラに慣れてきたことも、大きいのかもしれません。
それまでの自分のつたない経験を基にした偏見で、GR DIGITALを評価してしまっていたのでしょう。
我ながら、反省することしきりです。

5.GR DIGITALを使う際に気をつけていること。

意外に綺麗に撮れるとはいえ、古いカメラであることは間違いないので、なるべく順光で、絞り穴を小さめにして、ISO感度を低め(せいぜいISO400)にするよう心掛けています。写真の基本に忠実に、です。
バッテリーの持ちは非常に悪いので、充電はこまめに、予備のバッテリーも持ち歩くようにしています。
場合によっては単4電池も使えるので心強いですが、単4電池を使っても、すぐになくなります。
あとは背面液晶ですね。視認性は非常に悪いので、液晶の輝度を最大にしています。それでもあまり良くは見えないので、カンで撮影して、後は家に帰ってパソコンで確認して、楽しむ感じです。
重要なのは、過度な期待をしないことですね。

6.新型のGRⅢなど。

今の新型のGRⅢやGRⅢx。とても評判良いですねー。欲しいなー。
ちょっと前の型のGRやGRⅡとかの中古でもいいから、欲しいなー。
いろいろ良いみたいですが、特に、最近のデジカメの高画素化に伴う新機能のクロップ機能。あれは良いですね。
28mm相当の単焦点レンズなのに、画素数は少し落ちるけど、35mm相当や50mm相当でも使えるって、顕微鏡のリボルバーにレンズが3つ着いてるみたいな感じじゃないですか。
あの機能は魅力的ですね。

でも、GR DIGITALを使うために最も気をつけなければいけないことは、新しいGRを買わないことです。
私は、新型はもうしばらく我慢して、GR DIGITALを使い続けたいと思います。

GRデジタルの作例はこちら。


(カメラの写真は、リコーイメージング株式会社のHPより借用しました)



posted by ケロトン at 00:58| ★コンパクトカメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月29日

Panasonic DC-TX2(コンパクトデジタルカメラ:1型イメージセンサー使用)

パナTX2.jpg

Panasonic DC-TX2(コンパクトデジタルカメラ:1型イメージセンサー使用)

パナソニックのデジカメで、過去、私が最も衝撃を受けたのは、何と言っても「FZ-1」です(2002年)。
35mm判換算で35mm~420mm相当のズームレンズ!
光学式手ぶれ補正!
また、当時のパナソニックカメラの画像処理に使われてたシステムが「ヴィーナスエンジン」と呼ばれていて、なかなか優秀でした。
やっぱり、その流れが、現在まで続いているんでしょうね。

TX-2は、35mm判換算で24mm~360mm相当のズームレンズを搭載しています。
そして、「1型」と呼ばれるサイズのイメージセンサー採用。普通のコンパクトカメラで多く用いられる「1/2.3型」というサイズの倍以上。ミラーレス一眼の中で「フォーサーズ」と呼ばれる規格の、半分より少し大きいくらいのサイズです。
それだけのスペックを持ちながらのコンパクトさ、340g!軽い!
画質が良くて、望遠に強くて、軽くてコンパクト。
高スペックで身軽な相棒と一緒に、旅先を歩いてる感じです。

画質は良いです。
色々と「この機材は…」とか書いてる手前、言いづらい面もありますが、最終的にどれか一つだけ撮影に持って行けと言われると、TX-2になるでしょうね。
コンパクトカメラであることを考えれば、私は画質に文句はありません。

操作性も良いです。
右手でケースから引っ張り出して、そのまま右手だけで撮影を終えることもできます。
スイッチの位置など、よく検討して作られていると思います。

「このシーン、美しい!」と思っても、カメラを持ってないと、写真として残すことはできません。
そしてそのカメラが、その美しさを写し撮ることができるだけの能力を持っていないと、その美しさは消えて無くなってしまいます。
そんな時、常に持ち歩ける、能力の高いカメラとして、TX-2の右に出るものは無いでしょう。
そう。色々と機材は持っているけれども、気がついたらこのカメラで撮った写真がとても多くなってしまっている。
TX-2はそんなカメラなのです。

Panasonic DC-TX2 の作例はこちら。

(カメラの写真は、PanasonicのHPより借用しました)





ブログ村のランキングに参加してます。
良ければ「いいね!」の代わりに
下のバナーをクリックしてもらえると
嬉しいです。
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村
posted by ケロトン at 00:00| ★コンパクトカメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする