2022年06月10日

ЮПИТЕР-8(50mm/f2)

jupiter8.jpg

ЮПИТЕР-8(50mm/f2)

先日ご紹介したЮПИТЕР-3(5cm/f1.5)の親戚みたいなレンズ。
開放f2と、あまり無理をしていないので、ЮПИТЕР-3(5cm/f1.5)と較べると、小型軽量な感じです。
(レンズの写真は、2016年のデジカメWatchの記事「 ロシアレンズ[Jupiter-8-1]とアダプターのセット ミラーレス向け レンズは未使用品 」から拝借しました)

このレンズの基本設計も、ソ連が第二次大戦後にCarl Zeiss Jenaから接収したSonnar 5cm/f2が元になっているようです。
ただ、私が持っている個体は黒色塗装なので後期型で、製造番号から見ると1977年製と思われます。
ソ連製の製品は、第二次世界大戦終結直後くらいの古い時代につくられたものが品質が良いと言われていて、1977年くらいになると、もう大分怪しいものが出てきてもおかしくないようです。
というのは、社会主義体制だったので、生産性を上げるために品質を犠牲にする場合もあったとのこと。
私のモノは、絞りリングやピントリングの動きなどは非常にスムーズで、一見、程度が良さそうに見えるのですが、条件が悪いとフレアが出て、のっぺりした感じの絵になってしまうことがあります。
レンズ鏡胴内の内面反射とかのせいかなーと疑っていますが、真偽はわかりません。
それでも、基本設計がしっかりしているおかげか、条件が良い時には、良い感じの絵作りをしてくれ、特にボケが綺麗だなーと思うことが多いです。

そして、最初にご紹介した2016年のデジカメWatchの記事ですが、KMZ(クラスノゴルスク機械工場)からЮПИТЕР-8の新品を発掘して取り寄せ、販売しているとのこと。
今回もすでに売り切れのようで、買おうかどしよか迷う必要がなかったので、良かったです。

「ЮПИТЕР-8(50mm/f2)の作例はこちら」



posted by ケロトン at 02:39| ●L39レンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月08日

ЮПИТЕР-3 5cm/f1.5

Jupiter3.jpg
(レンズの写真は、ソビエト連邦カメラのHPから拝借しました。)

ЮПИТЕР-3 5cm/f1.5

ゆぴてる-3。
日本では「ジュピター-3」と呼ぶことが多いです。
L39ライカスクリューマウントの、ソ連製のレンズ。
ちなみに、以前ご紹介したМИР-24Нはウクライナ製。今回のЮПИТЕР-3はロシア製のようです。
作られた時代の国はソ連だったので、どちらもソ連製のレンズだと言えますが。
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またまた、その筋に詳しいHPのリンクを記載させていただきます。
「ソビエト連邦カメラ」
このHPはホントにすごいですね。
よくこれだけ調べたものです。
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私の持ってる個体は、KMZというモスクワ近郊にある工場で作られたもののようです。多分1955年製。
そして、このHPの記載によると、ЮПИТЕР-3は「スバラシイ!」と言う人と「ぜんぜんダメ!」という人がいるらしく、個体差に注意とのこと。
私のは、ピントリングの回転がかなり重く、また、場所によって重くなったり軽くなったりするので、ちゃんと写るのかどうか、使っていて結構不安になります。
結果として、写りはわりと良いので、助かりました。
また、「デジカメWatch」の2016年の記事によると、LomoとKMZのコラボ企画で、ЮПИТЕР-3の復刻として「New Jupiter 3+1.5/50 L39/M」という製品が出ていたと知り驚愕!
さっそくLomoのHPを見に行ってみましたが、掲載が無いので売り切れたのかな。
とても残念ですが、売り切れていて良かったかも。
悩む必要が無くなりましたから。

しかし、画角の変化があるとはいえ、昔のレンズを簡単にデジカメで使える時代になって、私は幸せです。

「ЮПИТЕР-3 5cm/f1.5の作例はこちら」



posted by ケロトン at 02:25| ●L39レンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする