
山裾というのは、スカートの裾みたいなもので、裾に沿ってフリルのように人の営みが、等高線に沿うような形でつながっています。
平たい場所は農地として利用するので、生産者は少し小高い、農地には不向きな場所に住んだり。
木こりのおじさんが、山の高いところで木を切って、木を山裾までなんとか下ろしてきて、その木を加工し商品にして流通に乗せたり。
山と平場の境界というんですかね。マージナルエリア。
これが安定して同じような場所で機能しているうちは住みやすいのですが、境界が上に行きすぎたり、下に行きすぎたりすると、問題も出てきます。
木をどんどん伐採して境界が山の上の方に移動していくと、土砂崩れがおきたり、希少種が絶滅してしまったり。
木を切らず、山裾の家にも住まなくなってしまうと、山がどんどん平場にまで進出して、イノシシやサルなんかが、人の生活をおびやかしてきたりもします。
マージナルエリアは、世の中の安定のために大事なエリア。
山裾に限らず、いろんな境界付近の環境変化には、敏感でいたいものだと思います。
Panasonic GM-5
LUMIX-G-X-VARIO PZ 45-175mm/f4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S. (H-PS45175)